2022.12.20
不動産相続
不動産を円満に相続するために、年末年始に話し合う3つのポイント
年末年始は、久しぶりに親類が顔を合わせる機会になる方も多いことと思います。
よもやま話しもさることながら、将来のことについてしっかり話す、絶好の機会であることは言うまでもありません。
特に、不動産の相続については早めに話し合っておく必要があります。
そこで今回は、不動産を円満に相続するために、年末年始に話し合う3つのポイントついてお伝えします。
目次
なぜ、年末年始に話し合うのが望ましいのか
不動産を円満に相続するために、年末年始に話し合う3つのポイント
①「こんな機会だから」と、まずは切り出す
②一気に結論を求めない
③協議が難航しそうな際は、専門家への相談も提案する
④最後に
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なぜ、年末年始に話し合うのが望ましいのか
それは「皆が揃って顔を合わせる機会は、もうそれほど多くは無い」かもしれないからです。
それぞれのご家庭は子供の成長とともに事情も変わっていきます。よって、このような話を切り出す良い機会は、実はそれほど多くは無いのです。
誰がどの不動産を引き継ぐのか、なかなか踏み込みにくい問題ですが、このような重大な協議こそ、皆が揃った場で切り出すことが重要です。
なぜなら、誰かが欠けた状況で話しを進めると、話に漏れた人は当然ながら気分が良く無いはずです。
そうすると、本来円滑に進むはずだった話しあいも些細な行き違いで頓挫してしまうかもしれません。
そこで今回は、不動産を円満に相続するために、年末年始に話し合う3つのポイントついてお伝えします。
不動産を円満に相続するために、年末年始に話し合う3つのポイント
①「こんな機会だから」と、まずは切り出す
とても切り出しにくいと思いますが、きっかけとしては次のように他人の話題を利用する手段がお勧めです。
例えば「自分の友人が、不動産を相続した後に揉めたらしいので心配だ」などです。
他にも、新聞やインターネットで見た不動産相続関連の記事の話題でも、何でも良いのです。
とにかく重要なのは、極力みんなが揃っている場で切り出すということです。
ご親族の年齢構成にも寄りますが、そろそろと思われる方はたとえノープランでも、とにかく切り出してみましょう。
そして、もし当日その場に居ない人がいた場合には「先日、こんな話をしたよ」と、後から必ず申し伝えましょう。
②一気に結論を求めない
「まずは切り出しましょう」と提案したにも係わらず、一気に結論を求めないというのは、何だか矛盾していると思われる方もいるかも知れません。
もちろん、すぐに纏まるようなご親族であれば、それはそれで問題ありません。
さらに準備が必要と思われる際は司法書士や行政書士へ相談しましょう。すでにこれらを話し合っていていれば、先生方も遺言や後見のサポートがし易いはずです。
ただし、まずは切り出すだけでも精一杯だったご親族の場合には、話し合いはたいして何も進まないかも知れません。
実はそれでも良いのです。
事前に話し合いの落とし所を見つけておくことが出来れば理想的ですが、なかなかそうはいかないと思います。
このような場合は、性急に結論を求めずに、適当なところで「また、今度話し合おう」と軽く流して終了させましょう。
「すぐに決めるのが難しい課題がある」ことを、皆で共有認識できたこと自体が重要なのです。
③協議が難航しそうな場合は、専門家への相談も提案する
話題を切り出してみた結果、案外と協議が難航しそうな場合には、皆がいる前で専門家への相談を提案できると理想的です。それぞれが方々に相談をし始めると、かえって揉め事の原因となります。
ただし、どんな専門家へ相談したら良いのか悩んでしまわれる方も多いことでしょう。
多く見られる事例は、まずは身のまわりで信頼している専門家へ聞いてみて、そこから広げてもらうケースです。
考えられる相談先としては「税理士」「司法書士」「不動産コンサルタント」などがありますが、お悩みの種類によって相談する先は違ってきます。
ぜひ、こちらの記事もご参照ください。
お役立ち情報:不動産の相続はどこに相談するべき?お悩み別のオススメ相談先5選
④最後に
話し合いの方法についても色々記載しましたが、これだけは間違えないでください。
それは「決めるのは、あくまでも上(親)の世代」だということです。
下の世代が、いくら「ああしたい」「こうしたい」と言っても、そうはいきません。
しかし世の中に多いのは、上(親)の世代が何も決めていないケースなのです。
「後々皆で仲良く話し合って・・・」とよく言いますが、そう上手くはいかないものです。
よってその話し合いを早めに始めることが、不動産を円満に相続するための大きなポイントなのです。
厳しい表現ですが、
世の中にあふれる「不動産相続」トラブルの主犯は、準備不足のまま亡くなった先代たちというのが殆どのケースです。
よって、上記の①~③を出来ないご家庭は、いずれにしても将来もめる可能性が大きいと思って間違いありません。
しかし、もしそうであれば、始めから揉めるつもりで準備をすることも、もしかしたら必要かもしれません。
たとえどのように進めて行くとしても、準備をするということが肝要なのです。
何れにしても、まずは「こんな機会だから」と、誰かが切り出すことから始めてみましょう。
柴総合計画では不動産相続に関する30分無料相談を行っています。
当社では、日ごろからさまざまな不動産オーナーのご相談を承っております。
また、他でも相談したがいまいち解決しなかった、というような難解なご相談もお受けしております。
お客様のご状況を踏まえ総合的な判断をし、未来に向かってより良い不動産の相続対策準備をご提案いたします。
もちろん、お客様の課題に合わせて税理士・司法書士・ファイナンシャルプランナー・保険会社など各専門家との連携も積極的に行っております。
もし不動産のご相続でお悩みの場合には、ぜひ当社へご相談ください。