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2023.01.27

リノベーション

リノベーション工事の見積もりを取る際に知っておきたい3つのポイント

お持ちの不動産を有効活用しようと検討した際に、多くの方がきっと直面するお悩みが、リノベーション工事の見積もりを取る作業でしょう。

不動産会社に工事業者を紹介してもらうようなケースもあると思いますが、結局その先はご自身だけで見積もりを検証されている方も多いことでしょう。

そこで今回は、リノベーション工事の見積もりを取る際に知っておきたい3つのポイントついてお伝えします。

目次

なぜ、リノベーション工事の見積もりを取るのが難しいのか

リノベーション工事の見積もりを取る際に知っておきたい3つのポイント

①見積もりを取り始める前に「見積要綱」を準備する

②じつは工事業者側にとっても、リノベーション工事の見積もりは「難しい」

③一定規模以上の工事内容であれば「設計事務所」へ依頼することもお勧めです

柴総合計画では30分無料相談を行っています

なぜ、リノベーション工事の見積もりを取るのが難しいのか

それは「同じ条件の工事はひとつとして無い」からです。

言われてみたら分かることだと思いますが、リノベーションの工事範囲や仕様は無数に考えられます。
そのような条件下において、発注者と受注者が互いの意識を確認をするのが見積もりを取る作業ですから、当然難しいはずなのです。

そこで今回は、リノベーションで見積もりを取る際に知っておきたい3つのポイントついてお伝えします。

リノベーション工事の見積もりを取る際に知っておきたい3つのポイント

①見積もりを取り始める前に「見積要綱」を準備する

たいていの方は、相見積もりを取るために、とりあえず複数の工事業者へ声をかけることから始めると思います。

その準備の始め方が、間違いなのです。まずここがポイントです。

よくやってしまうのが、その都度口頭で業者ごとにやりたい工事内容を伝えていく、という手法です。
これでは、とても同じ条件で相見積もりを依頼しているとは言えませんね。

比較しようがない複数の見積もりを見比べて、こちらは高い、こちらは安いと一喜一憂している方もおられるのではないでしょうか。
相見積もりを取るということは、同じ条件下で依頼をしないと比較のしようがないのです。

まずは、依頼したい内容をまとめた「見積要綱」を作成してみましょう。

「見積要綱」というと何だか難しいように思われるかもしれませんが、書式にこだわる必要はありません。
今回依頼をしたい内容とその目的を箇条書きでまとめておく程度でも十分なのです。

これらは、複数の業者へ相見積もりを取るときに有効な資料になりますし、出てきた見積書を比較検証する際にも大いに役立ちます。

正確な発注をするために「見積要綱」を活用して、ぜひ公平に相見積もりを取れるように心掛けてください。

②じつは、見積もりを出す工事業者側にとっても、リノベーションは「難しい」

①でお伝えしたように、工事の見積もりを取るには、まずどのような内容を依頼するのかを明確にしなければなりません。

そして、じつは工事業者側にとってもリノベーション工事の見積もりを作成するのは「難しい」のです。

もし新築工事の見積もりであれば、ゼロから工事をするので見積もりし易いとも言えますが、リフォームやリノベーションの場合は、すでに現状の建物があるので、まずは現状を理解したうえで見積もりをしなくてはいけません。工事会社の側にとっては手間のかかる作業なのです。

さらに、見積もりの際に「良かれ」と思って様々ご提案しても、その結果「高すぎる」と言われて受注に繋がらなければ元も子もありませんし、また、受注することを優先するために最小限の範囲で見積もりをしたら、実際に工事が始まってから「こんなはずではなかった」というトラブルに繋がりかねません。

このように、工事業者側からすると「いったい、どの範囲まで工事をするつもりで見積もりをしたら良いのだろうか。。。」と疑心暗鬼で見積もり作業へ取り掛かることも多いのです。

ここで頼りになるのが、①でお伝えした「見積要綱」です。
ぜひこちらを活用して、お互いの認識を一致させてください。

ここで「リフォーム」と「リノベーション」の違いを明確にしておきましょう。

◆リフォーム・・・古くなった建物を、元の新築に近いような状態に戻す工事。間取りの変更などを伴うこともあります。
◆リノベーション・・・古くなった建物を大幅に改造して、元の建物よりもさらに価値を付加して高める工事。耐震補強や用途の変更など、建築の専門知識を必要とすることもあります。

このことから、リフォームよりもリノベーションの見積もりがさらに難しいことが、お分かりいただけると思います。

工事業者の立場からすると「リノベーション」を提案してほしいと言われた時点で、「施主は何らかの付加価値を期待している」と思いますので、あなたが求めていない価値まで付加されて、必要以上に高い見積もりが出てくる可能性があります。

もし、ただ「綺麗に直したいだけ」という程度の場合には「リフォーム」をしたいと正確に伝えましょう。

③一定規模以上の工事内容であれば「設計事務所」へ依頼することもおすすめ

これまでご説明してきた通り、リノベーションの見積もりはなかなか難しいのです。
しかも、一定規模以上の工事になる場合には、見積もりの出し方によって金額の振れ幅が大きくなることはご理解頂けると思います。

そこで、ぜひ覚えておいて欲しいのが「設計事務所」の活用です。
設計事務所にもよりますが、改修工事の設計料はおおよそ工事総額の10%程度と考えておくと良いと思います。

準備不足のまま相見積もりをして、出てくる金額の振れ幅を考えてみたら、ひとりで悩まずに専門家を自分の味方につけて上手に活用するのもひとつの手段です。

みなさん、設計事務所というと「敷居が高い」と思われるかもしれませんが、そういう事務所ばかりではありません。
最近は新築だけでなく、リニューアルにも力を入れている設計事務所も多くみられます。

一定規模の目安としては、総予算で1,000万円超程度と覚えておきましょう。

これからは、いまある建物を活かしていく時代です。
リノベーションを検討する際は、ぜひ設計事務所の活用も視野にいれておきましょう。

柴総合計画では不動産のリノベーションに関する30分無料相談を行っています。

当社では、日ごろからさまざまな不動産オーナーのご相談を承っております。
なかでも得意なのは、既存建物を活かしたご提案です。

なぜなら当社は一級建築士事務所だからです。
他の不動産会社では目がいかなかった視点でのご提案ができる場合もあります。

もし、不動産のリノベーションでお悩みの場合には、ぜひ当社へご相談ください。