2024.05.24
不動産売買
相続した不動産を揉めずに売却するために、最低確認しておく3つのこと
揉め事は、誰でも嫌なものです。
大切な親族を失い、心の傷もままならない時期にこのような事態が待っていると思うと、今から気が重くなる方も多いことでしょう。
しかも結局は売却する不動産のことに、自らの時間と労力を奪られることは、あなたにとってかなりの負担となります。
出来ることなら、事前に準備できることは早めにやっておきたいものです。
それでは、いったいどのような確認作業が必要なのでしょうか?
そこで今回は、相続した不動産を揉めずに売却するために最低限確認しておくことについてお伝えします。
目次
なぜ、不動産は争族になりやすいのか
相続した不動産を揉めずに売却するために、最低確認しておく3つのこと
①所有権(登記情報)
②取得時資料の有無
③関係者の考え
柴総合計画では30分無料相談を行っています
なぜ、不動産は争族になりやすいのか
例えば、このような理由が挙げられます。
・不動産は分けられない
・不動産を相続するのに、見合う現金がたりない
・不動産には、感情が込められている
この他にも理由はたくさんあります。
たいてい親の世代は「次の代で仲良く話し合って決めれば良い。」と思っています。
ところが親の世代が居なくなった後に、それほど簡単に話し合えるようなことではないのです。
たしかに、資産を不動産の状態にしておくことは、相続税の節税という意味でメリットが多いことはよく知られています。
しかし、争族を防ぐという意味においては、不動産が適しているとは言い難い側面もあります。
そこで今回は、相続した不動産を揉めずに売却するために最低限ここだけは確認して頂きたい、ということについてお伝えします。
相続した不動産を揉めずに売却するために、最低確認しておく3つのこと
①所有権(登記情報)
まずは今の所有権の状態を確認しましょう。
土地には「地番」、建物には「家屋番号」が割り振られており、その内容は、毎年初夏に自治体から所有者宛に届く「固定資産税納税通知書」に記載されています。
そしてその情報をもとに、法務局に備え付けの「登記情報」を確認することになります。
今は、インターネット上でも登記情報を取得することができます。有料サービスになりますが法務局に出かけるよりは手軽に利用できますので、ぜひお試しください。
登記情報提供サービス【一般財団法人民事法務協会】
そして「所有者」を確認します。
所有者欄に記載の方が、現状の所有者と一致していれば、まずは問題ないと言って良いでしょう。
しかし、もしお亡くなりになった先代の名義のままだったり、誰かと共有名義だったりすると、相続が発生した後にすぐに売却することは難しいかもしれません。
その際には、今の所有者名義に登記を変更しておくことが良いでしょう。
すでに令和6年4月1日からは、相続登記の申請が義務化されております。
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相続登記の申請が義務化されます
よって、まずはじめに現状の「所有権」を確認しておくことは、簡単ではありますが重要なことです。
②取得時資料の有無
次に、この不動産を取得した際の資料を確認しましょう。
購入されたのであれば、買ったときの「契約書」や、代金を支払った際の「領収書」、その他は土地の測量図や建物の図面などになります。
まずは、これらが現存しているのかヒアリングしておくだけでも、おおいに役立つはずです。
もし先祖代々受け継いてきた不動産であっても、土地の測量図や、建物を建てた際の図面や契約書などがあるはずです。
これら資料の有無によって、不動産の価値が違ってくるのです。
また取得した際の価格がわかる資料があるのかどうかで、売った後の税金が違ってくる場合もあります。
税金については最終的に税理士へ確認する必要がありますが、まずは資料が残ってるのかどうか、これは確認しておきましょう。
③関係者の考え
3つ目に確認しておきたいことは、この不動産に関係するご親族の想いです。
これは相続人に限らない場合でも、確認しておきたいところです。
例えば、地域で代々繋がるご本家のような場合には、関係者が多くなることもあります。
確かに、法的には不動産の売却は、所有者や相続人だけで決めれば良いのかもしれません。
しかし不動産には感情が深く関係することもあります。
いざ不動産を売却しても、その後の親族関係が悪化するような事態を避けるためには、事前確認の根回し作業も必要となるのです。
これらを円満に進めるために「遺言」を準備することや「生前贈与」を行うことは、有効な手法のひとつです。
また、後々資産を分割しやすいように、あらかじめ一部の不動産を売却して現金化しておくことも有効です。
皆が納得して売却を進められることが、将来的に良好な人間関係を保つための唯一の手段です。
柴総合計画では、不動産の「ご売却」について30分無料相談を行っています。
当社では、日ごろからさまざまな不動産のご相談を承っております。
今回は、不動産の売却で揉めないために準備することについてお伝えしました。
みな揉めたくないと言いますが、触れにくい話題を先送りにしてしまうことが、後々揉める原因となるケースも多いのです。
もし、相続した不動産を揉めずに売却したい方は、ぜひ当社へご相談ください。