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2024.02.21

リノベーション

いま注目を集めている「デザインビルド方式」を知る3つのポイント

デザインビルド方式とは、簡単に言うと設計と施工を1社にまとめて発注する手法のことです。

これまでは主に民間の小規模工事で採用されてきましたが、大規模な工事や公共工事においては設計と施工は分離して発注する方式が一般的でした。
ところが、最近では工事の規模や種類に関係なく、このデザインビルド方式を採用する発注者が増えているようです。

そこで、デザインビルド方式が増えている背景と、メリットデメリットについて見ていきたいと思います。

目次

デザインビルド方式が増えている背景

デザインビルド方式を知る3つのポイント

①デザインビルド方式のメリット

②デザインビルド方式のデメリット

③デザインビルド方式を成功させる秘訣

柴総合計画では30分無料相談を行っています

 

 

デザインビルド方式が増えている背景

まずは「設計施工分離方式」と「デザインビルド方式」の違いを知ることから始めましょう。

これまで、一般的な大規模工事や公共工事において多く見られてきた「設計施工分離方式」では、まず設計者に委託して設計図を作成させ、その設計図に基づき価格競争の入札を実施します。

そして、最低価格を提示した施工業者に工事を発注すれば、公正かつ安く工事できると考えられてきたのです。

しかし、この方式では建設費の高騰や入札の不調に陥った場合、受注者を確保することが難しいという問題が生じます。また、なかには設計者による過剰な仕様やデザイン提案が施工者側から敬遠されてしまい、その結果、受注者が定まらないというケースも散見されました。

そこで、近年注目を集めているのが「デザインビルド方式」です。

2005年には「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が施行されました。そのなかでもデザインビルド方式が基本的な方針として明確に記載され、公民両面で注目を集めるスタイルになったのです。

実際に、デザインビルドによって建設された建物では建設費・時間の削減に成功していることから、今後もデザインビルド方式は増加していく可能性があると見られています。

 

デザインビルド方式を知る3つのポイント

①デザインビルド方式のメリット

1.効率性と一元的な責任
設計と施工を一元的に担当するため、プロジェクトに関する責任が一元的になります。これによりコミュニケーション不足が減少し、プロジェクトの進行が円滑になります。

2.コストの削減
設計と施工が重複して進行するため、時間とコストを削減することが期待されます。また中途変更が容易であり、現場の問題に柔軟に対応できるため、追加のコストが抑えられることも挙げられます。

3.迅速な進行
設計の企画段階から施工の準備を重複して進めることができるため、プロジェクトが迅速に進行し竣工までの工期が短縮されます。これらの協力体制が、問題の早期解決や品質向上にも寄与することが期待されます。

②デザインビルド方式のデメリット

1.設計の制約
一元的なチームがデザインと施工を同時に担当するため、柔軟性が制約されることがあります。またオーナーが要望を変更したい場合、柔軟に対応できない場合が考えられます。

2.価格競争の制約
デザインビルド方式では、施工会社が同時に設計も担当するため、価格競争が制約されることがあります。これがプロジェクトの最終的なコストに影響を与える可能性があります。

③デザインビルド方式を成功させる秘訣

デザインビルド方式は、効率性や責任の一元化など多くのメリットがありますが、成功には経験豊富な専門家の組織体制づくりと、適切なプロジェクトマネージャーの存在が欠かせません。

1.経験豊富なマネジメントの体制
デザインビルド方式の成功には、設計と建設の両方に精通したプロジェクトマネージャーの存在が必要です。プロジェクトの全段階にわたって的確な意思疎通と問題解決能力が求められます。

2.円滑なコミュニケーション
チーム全体が効果的に連絡を取りあい、発注者の期待を理解し合うことが重要です。もし問題が発生した際には早期に共有し、迅速に解決する体制を整えることも重要です。そのためには定期的なミーティングが必要となります。

3.信頼関係の構築
とにかく、プロジェクトに係わる者同士および発注者との信頼関係を構築することが不可欠です。信頼があれば、問題が発生した際にも協力的な解決策が見つかりやすくなります。基本的ではありますが、最も重要なポイントであると言えます。

 

柴総合計画では「デザインビルド方式」について30分無料相談を行っています。

これまでお伝えしたように、建築工事における設計と施工の関係には様々な形があります。

なかでも近年注目を集めている「デザインビルド方式」は、メリットが多い反面デメリットもあるので注意が必要です。
そして、もしデザインビルド方式を採用される場合は、経験豊富なプロジェクトマネージャーが必要になることはご理解頂けたと思います。

当社では、建築の専門家の視点でプロジェクト全体を管理し、またビルの価値向上においては不動産活用という視点で最善策をご提案しております。

もし、ビルの改修工事やバリューアップでお悩みの場合には、ぜひ当社へご相談ください。

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