2022.02.01
土地・空き家 活用
相続した不動産を活用する?知って得する空き家活用方法3選
「空き家問題」が深刻化しています。
かつては「住宅不足」と言われたわが国も、平成30年住宅・土地統計調査の結果では空き家数が約849万戸と過去最多となり、全国の住宅の13.6%を占めているそうです。
しかも、平成20年をピークに人口は減少の一途を辿っているにもかかわらず、国土交通省が発表した令和2年度の新設住宅着工戸数は約81万戸となり、減少傾向にあるとはいえ毎年かなりの新築住宅が供給されていることになります。
これでは、今後も「空き家」は増えるばかりという状況が予想されますね。
そして、これは決して他人事ではありません。
いま不動産を保有していなくても、今後の相続によってあなたの手元に不動産がくるのであれば、今後の対応を早めに検討した方が良いかもしれません。
そこで、今回は空き家の活用方法についてお伝えします。
目次
知って得する空き家活用方法3選
①賃貸不動産として活用し、家賃収入を得る
②自由にリノベーションして、自宅として活用する
③価値のある中古不動産として、売却を試みる
④その他
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知って得する空き家活用方法3選
①賃貸不動産として活用し、家賃収入を得る
みなさんが期待するなかで一番多いのは、この活用方法ではないでしょうか。
空き家として放置すれば、固定資産税など税金がかかるだけでなく、庭木伐採や建物の手入れなどの維持費もかかります。
それなら貸し出して家賃収入を得たいと思う方も多いと思います。そしてその収入は家計の足しにもなるかもしれません。
しかしこの選択肢では、いくつか確認しなければいけないことがあります。
・賃貸の需要が見込める立地条件なのか?
・他人へ貸し出しすることができるように、維持管理された状態なのか?
・今後、あなたは不動産オーナーとしての責任を果たせるのか?
これらを慎重に検討したうえで進めないと、ただ追加投資をするだけで終わってしまうかもしれません。
しかし、もし採算が見込めるようであれば、これはもっとも魅力的な空き家活用方法のひとつになります。
②自由にリノベーションして、自宅として利用する
その空き家が、かつて暮らしたことのあるご実家だったとしたら、この選択肢を考える方も多いでしょう。
一度暮らしたことがある家をリノベーションすることは、新築するよりもイメージしやすく、またこれまで不便だった箇所を改良することもできますので、あなたの理想の暮らしへ近づくことができる、有効な手段と言えます。
さらに、地域の住環境を理解していたり、旧知のつながりがあったら尚更ですね。
すでに別の家を所有している場合でも、現在の家を売却した資金を元手にご実家をリノベーションして暮らす、という考え方もあることでしょう。
しかし、もしこれから新たに空き家を購入してリノベーションして暮らすとなると、ある程度慎重に検討された方が良いかもしれません。
これらの懸念点が考えられます。
・空き家購入+リノベーション費用は、現金か?融資を受けるのか?
・将来売却することになった際、売りやすい物件なのか?
・その地域をまったく知らない場合、今から馴染めるのか?
あらたに空き家を購入される際は、ご実家を活用される場合と違って土地代金も重くのしかかってきます。
老後の暮らし方も含めたうえで、資金計画とともにご検討されることをお勧めします。
③価値のある中古不動産として、売却を試みる
空き家の活用について検討をした結果、やはり売却という選択もあることでしょう。
不動産として活用するよりも、現金化して活用した方が良いという考え方も当然あるはずです。
そして、せっかく売却をするのなら、今ある建物の価値を認めてくれる、そのまま活用してくれる方に売った方が、より高くなるのでは?と考える方もいることでしょう。
もちろんその通りなのですが、その場合空き家がどのような現状なのかを理解しておく必要があります。
・中古不動産市場として、よく流通している地域なのか?
・中古の建物として魅力があるように維持管理された状態なのか?
・自分は中古建物の売主として負うべき責任に耐えられるのか?
単に空き家を中古不動産として売却しようとしても、最低限これらのことは把握をしておくべくです。
これらのことを確認した上で、売却へと進められることをお勧めします。
④その他
これまでご紹介してきた通り、空き家を活用できるかどうかの判断は立地の良し悪しだけでなく、これまでの維持管理状況にも左右されます。
空き家を活用しようと色々と検討してみたが、最終的に活用するのはやはり難しい、という結論に至ることも少なくありません。こうなると解体されることを前提として売却せざるを得ません。とても残念ですね。
このような事態を避けるためにも、ぜひ日頃からの修繕を意識して、資産価値を損なわないような維持管理をされることをお勧めいたします。
柴総合計画では空き家活用に関する30分無料相談を行っています。
当社では、日ごろからさまざまな不動産オーナーのご相談を承っております。
今回ご紹介した空き家活用のご相談は、年々増えてきております。
しかし、ご紹介したようにその活用方法はまちまちで、皆様方ご自身の状況によっても判断が違ってきます。
当社では、お客様のご状況を踏まえ総合的な判断をし、未来に向かってより良い不動産の相続対策準備もご提案しております。
お客様の課題に合わせて税理士・司法書士・ファイナンシャルプランナー・保険会社など各専門家との連携も積極的に行っております。
もし空き家の活用方法でお悩みの場合には、ぜひ当社へご相談ください。